センター概要

はじめに


鉄道国際規格センター長
関 清隆
 市場のグローバル化やEU統合による欧州域内標準化推進を背景に、国際標準化推進の動きは近年ますます活発化してきています。
 また、1995年に設立された世界貿易機構(WTO)の「貿易の技術的障害に関する協定(TBT協定)」では、物やサービスの国際的流通においては、強制規格や任意規格が必要な場合には、国際規格をその基礎として用いることを求めています。これらの動きの中で、わが国の高度な鉄道技術や産業も、これからは国際標準化への対応なしには、持続的な発展に支障が生じる可能性が出てきました。
 そのため、今後の日本の鉄道界の利益と更なる発展のため、国際規格の動向を一元的に把握し、時宜を得た対応を迅速に行っていく必要性が指摘されてきました。政府を中心に国際規格への対応方法が検討された結果、政府、鉄道事業者、鉄道関連産業界、規格関連技術協会等の総意により、2010年4月1日、鉄道総合技術研究所内に鉄道国際規格センターが設立され、活動を開始しました。
 鉄道国際規格センターは、会員制の組織であり、鉄道技術に関連する広い分野からの会員で構成されています。主な業務としましては、鉄道分野の国際規格全般を一元的に管理・審議する活動のほか、将来の日本の鉄道界の発展に有益な国際規格に関する計画・戦略を検討提案します。また、情報の収集・発信や、将来に向けて、国際規格関連の人材育成の支援も行って参ります。
 これらの活動を通じて、実績のある日本の鉄道システム・技術が国際規格に織り込まれている環境を達成するとともに、国内に向けても、鉄道分野の国際標準化が理解された日本を目指して活動を行って参ります。