鉄道技術標準化調査検討会では、鉄道分野における国際標準化活動又は国内標準化活動に関し、優良な取組みを行った者及び組織を称え、表彰し、以って受賞者の更なる支援と関係者による標準化活動の重要性認識の増進を目的として、平成19年度より「標準化活動表彰」を実施しています。
令和5年度からは、顕著な業績を挙げた方に贈られる「標準化活動貢献者表彰」、今後の継続的な活躍を期待する方に贈られる「標準化活動奨励者表彰」に加え、新たに他の模範となる優良な取組みを行ったと認められる組織に贈られる「標準化活動組織表彰」を設け、表彰制度を充実させています。
受賞者は以下の通りです。
|
|
|
令和7年度 標準化活動貢献者表彰 受賞者 (50音順)
|
|
| 受賞者 |
所属 |
受賞理由 |
| 植田 直季 氏 |
公益財団法人鉄道総合技術研究所 |
IEC/TC 9における複数の規格開発において、国際エキスパートを務め、日本の鉄道技術の国際標準化に貢献した。
特に2024年に発行された国際規格IEC 62427(車両と列車検知両立性)においては、国際主査を補佐するとともに、技術的知見により同規格の発行に大きく貢献した。
また、ISO/TC 269/SC 3では委員会マネジャーサポートチームのメンバーとして運営を支え、国際規格審議における日本の主張を規格に反映させることに寄与した。
|
| 段畑 和哉 氏 |
川崎車両株式会社 |
IEC TR 62278-4(RAMSの仕様と実証 - 第4部)の国内作業部会やRAMS規格改定作業部会の委員を務め、鉄道分野におけるRAMS規格の国際規格開発に大きく貢献し、日本の運用実態を踏まえた提案を行い、日本の主張を規格に反映させることに寄与した。
また、海外案件におけるRAMS規格に関する実務経験に基づき、鉄道用機器等の安全性・信頼性等を示すガイドラインの作成に貢献し、国内の標準化活動に寄与した。
|
| 中神 匡人 氏 |
東日本旅客鉄道株式会社 |
「水素燃料電池鉄道車両等の安全性検証検討会」の委員として、技術基準の策定に貢献した。また、水素燃料電池鉄道車両の国際規格を策定するIEC/TC 9/JWG 51において、国際エキスパート及び国内作業部会の委員を務め、国際規格の開発に貢献するとともに、当該国際規格と国内の技術基準との整合性確保にも尽力し、鉄道車両の安全性向上及び日本の鉄道技術の国際展開の基盤構築に寄与した。さらに、日本鉄道車輌工業会規格では、鉄道車両の標識灯仕様を策定する委員会の主査を務め規格整備を主導した。
|
| 水谷 恵介 氏 |
東日本旅客鉄道株式会社 |
ISO/TC 269/WG 6(車両火災防護)における国際エキスパート及び国内作業部会の委員を務め、鉄道車両における日本の火災対策の技術的知見を国際規格に反映することに貢献した。
特に、2025年に発行された車両火災防護規格第1部において、日本の技術基準省令に相当する「運転カテゴリー」をこの規格に導入することにより、国内の鉄道事業が既存制度を維持した上で、国際的な安全性・信頼性の向上に寄与した。
|
|
|
|
|
令和7年度 標準化活動奨励者表彰 受賞者 (50音順)
|
|
| 受賞者 |
所属 |
受賞理由 |
| 小澤 究太 氏 |
株式会社総合車両製作所 |
ISO/TC 269/WG 6(車両火災防護)の国際エキスパート及び国内作業部会の委員、また ISO/TC 269/SC 2/WG 9(鉄道車両の塗装)の国際エキスパートを務め、日本の鉄道技術を国際規格に反映させることに貢献した。
特に、車両火災防護の国際規格審議に対応するため、大規模な鉄道車両の避難実験を実施し、その実証データから避難シナリオ確立に寄与するなど、車両分野の国際標準化を中心に、今後とも一層の貢献が期待される。
|
| 神﨑 眞人 氏 |
東海旅客鉄道株式会社 |
IEC/TC 9/PT 63341-2(鉄道車両用水素貯蔵システム)等の国際エキスパート及び国内作業部会の委員を務め、鉄道車両における水素・燃料電池技術の専門知識を活かし、日本の技術や安全に対する考え方を国際規格に反映させるなど、日本の主張を規格に反映させることに寄与した。
今後、これらの経験を活かし、車両分野の国際標準化を中心に、今後とも一層の貢献が期待される。
|
| 武藤 慈英 氏 |
日本信号株式会社 |
D-WPT、ATO、電力SCADAなど複数の国際エキスパート及び国内作業部会の主務を務め、国際規格審議活動に貢献した。
特に、D-WPTの規格開発では、国内作業部会で様々な意見を集約し、日本の主張を規格に反映させるなど、電力・信号分野をはじめとする鉄道全般の国際標準化において、今後も一層の貢献が期待される。
|
| 矢田部 俊介 氏 |
西日本旅客鉄道株式会社 |
IEC/TC 9の国内委員会やサイバーセキュリティを中心とした国際エキスパート及び国内作業部会の主務を務め、国際標準化活動に大きく貢献した。
特に、サイバーセキュリティの規格開発では、レガシーシステムの取扱など日本が重視する論点を規格案に反映させるなど、積極的な役割を果たした功績は顕著であり、今後も同分野での国際規格審議において一層の貢献が期待される。
|
| 山村 啓一 氏 |
東日本旅客鉄道株式会社 |
ISO/TC 269/SC 3/WG 1(自然災害時の鉄道オペレーション)において、国際エキスパート及び国内作業部会の委員を務め、鉄道事業者としての豊富な実務経験と防災技術に関する深い知見などを基に、国際規格審議活動に貢献した。
特に、規格開発では自然防災への対策技術を付属資料に盛り込むなど、日本の優位性が高い鉄道オペレーション分野の技術を国際標準化した功績は大きく、今後も同分野での国際標準化の発展を牽引することが期待される。
|
|
|
|
|
令和7年度 標準化活動組織表彰 受賞組織 (50音順)
|
|
| 受賞組織 |
受賞理由 |
|
IEC/TC 9鉄道車両用燃料電池システム国内作業部会
|
鉄道車両用燃料電池システムの装置仕様及び試験方法に関する要求事項を規定する二つの国際規格(IEC 63341-1、IEC 63341-3)について国内外の審議を推進した。
国内関係団体と緊密な連携の下、両規格の適用範囲の精査・明確化などを行い、これらを国際規格審議に提案することによって両規格の整合性確保に関する合意形成に貢献した。
|
|
車両火災防護国内作業部会 コアメンバー
|
車両火災防護に関する欧州規格(EN 45545シリーズ)の国際規格への移行において、日本の車両火災に関する知見を反映することに尽力した。
特に、第1部(一般要求事項)の審議では、日本の基準・規格・省令との比較分析に基づき、日本独自の2つの運用形態を提案し、国際規格に日本の考えを組み込むことに貢献した。これにより、海外プロジェクトにおける今後の国内企業の競争力維持に向けた基盤の構築に貢献した。
|
|
車両と列車検知両立性 国内作業部会
|
欧州規格を原案とするIEC 62427(車両と列車検知両立性)の改訂において、日本がプロジェクトリーダーとして審議を主導し、日本の技術を含めた広く国際的に通用する規定とすることに貢献した。
また、欧州規格と日本国内のルールの比較分析を行い、車両と列車検知の両立性を証明するプロセスにおける用語や手順などを明確化することにより、規格の実効性を高めることに大きく貢献し、国際標準化活動における日本のプレゼンスを高めることに寄与した。
|
|
ホームドア規格国内作業部会 コアメンバー
|
プラットホームにおける安全柵に関する設計方法、設置や検証などに関する国際規格ISO 18298(プラットホームバリアシステム)において、国内外の審議を推進した。
特に、日本の設計方法と欧州規格の差異を詳細に分析し、技術的根拠に基づいて日本の方法が適用可能であることを国際規格審議で論証を行い、欧州との合意形成に貢献した。
また、規格発行にあわせて解説書を整備することにより、国内の実務環境の整備と国際規格の理解促進を図り、日本のホームドア技術の円滑な海外展開のための基盤整備に寄与した。
|
|
レール締結装置の二方向載荷試験方法 標準化推進プロジェクトチーム
|
技術仕様書ISO/TS 18973(レール締結装置 - 二方向載荷試験方法)の開発において、プロジェクトの発足から発行に至るまで審議を主導し、日本の技術を反映した文書の発行に貢献した。
日本と他国の規格体系を分析し、日本独自の試験方法を国際的に整合する形で明文化するとともに、具体的な評価手法を付属資料として整理することにより、文書の実用性向上に寄与した。
この成果は、日本の優れた技術を国際標準に反映させ、さらに日本企業が海外展開を行う場合における基盤構築に大きく寄与した。
|
|
|
| ISO: |
International Organization for Standardization(国際標準化機構)の略。電気・電子分野以外の国際規格を策定している。
|
|
| ISO/TC 269: |
Technical Committee 269の略。ISOの鉄道分野に関する専門委員会。 |
|
| IEC: |
International Electrotechnical Commission(国際電気標準会議)の略。電気・電子分野の国際規格を策定している。 |
|
| IEC/TC 9: |
Technical Committee 9の略。IECの鉄道用電気設備とシステムに関する専門委員会。 |
|
|
|
|
|
|
|
| TS: |
Technical Specification(技術仕様書)の略。
|
|
| TR: |
Technical Report(技術報告書)の略。
|
|
| RAMS: |
Reliability(信頼性)、Availability(可用性)、Maintenability(保守性)、Safety(安全性)の頭文字を合わせた造語。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
過去の受賞者
|
|
令和6年度 標準化活動貢献者表彰および標準化活動組織表彰 受賞者および受賞組織
|
|
令和5年度 標準化活動貢献者表彰および標準化活動組織表彰 受賞者および受賞組織
|
|
令和4年度 標準化活動貢献者表彰および標準化活動奨励者表彰 受賞者
|
|
令和3年度 標準化活動貢献者表彰および標準化活動奨励者表彰 受賞者
|
|
令和2年度 標準化活動貢献者表彰および標準化活動奨励者表彰 受賞者
|
|
令和元年度 標準化活動貢献者表彰および標準化活動奨励者表彰 受賞者
|
|
平成30年度 標準化活動貢献者表彰および標準化活動奨励者表彰 受賞者
|
|
平成29年度 標準化活動貢献者表彰および標準化活動奨励者表彰 受賞者
|
|
平成28年度 標準化活動貢献者表彰および標準化活動奨励者表彰 受賞者
|
|
平成27年度 標準化活動貢献者表彰および標準化活動奨励者表彰 受賞者
|
|
平成26年度 標準化活動貢献者表彰および標準化活動奨励者表彰 受賞者
|
|
平成25年度 標準化活動貢献者表彰 受賞者
|
|
平成24年度 標準化活動貢献者表彰および標準化活動奨励者表彰 受賞者
|
|
平成23年度 標準化活動貢献者表彰および標準化活動奨励者表彰 受賞者
|
|
平成22年度 標準化活動貢献者表彰 受賞者
|
|
平成21年度 標準化活動貢献者表彰 受賞者
|
|
平成20年度 標準化活動貢献者表彰 受賞者
|
|
平成19年度 標準化活動貢献者表彰 受賞者
|